2013年1月7日月曜日

磯自慢 本醸造 しぼりたて生貯蔵酒 24BY

久しぶりの磯自慢。しぼりたて。一升瓶。

磯自慢に出会ってはや十数年。昔からなかなか入手できないお酒ですが、結婚してからは帰省の際に焼津市によって地元の酒屋さんで購入していました。
ところが数年前の洞爺湖サミット、乾杯酒に磯自慢が選ばれて以来、ただでさえ人気だったこのお酒はますますレア商品に。ここ最近は地元に行っても飛び込みでは買えませんでした。

まぁ高いランクのなら都内で買えるんですけどね。でも、この時期ならフレッシュしぼりたてで新年を迎えたいものです。

今年も恒例の磯自慢詣の後、ダメ元でいつもおじゃまする仲野酒店さんへ。今年は年末に多めに分けて頂けたとのことで、奇跡的に購入出来ました。お店で小躍りして窘められる三十路。

さてさて、玄関放置の冷や冷やからスタート。

香りは吟醸香、バナナ香。吟醸香が香る本醸造と謳ってはいるものの、こんなに香るとはという感じ。強く香るわけじゃないけどきちっと佇む香り。

味はイメージ磯自慢よりさっぱり。ちょっと苦味が強い。あれっと思う。
実は磯自慢の本醸造はそもそも初めて。これまではしぼりたてでも吟醸クラスしか飲んだことありませんでした。都内とかで見る磯自慢は特別本醸造以上ばっかりですし。しぼりたてだし荒々しい豊潤な磯自慢を想像していたらちょっと違ってました。

ちょっと待つ。温度が上がるにつれて味わいが乗ってくる。それでもコク味はこれまでのイメージよりちょっと薄いかな。

更に上がって常温の手前までくると記憶の磯自慢がやってきた。でもちょっとアルコール感があるのはやっぱり本醸造。
あれですよ、アルコール感があるっていっても、ほんのり苦味としてあるくらいで、いわゆる日本酒がダメな人が思うアルコール臭ではないですよ。

不思議なことに苦味すらキレイだなぁと感じる、この出来栄えはすばらしいなぁ。まぁあまりに好きなお酒過ぎて評価にバイアスかかりすぎな気もしますけど。

ほぼ常温になると、生もとのような香りもまとってくる。ともかく、本醸造のクオリティじゃないのがよくわかるですよ。
穏やかで酸のない静かな佇まいになって、さらさらとのみ進められます。

特別本醸造以上のクラスになってくると、もっと味のりがよく、また香りも鮮烈。その分それなりに冷えている方が美味しく感じるのだけど、これは違って常温のゆるゆる感がたまらない。いつものお酒という本醸造のあり方を見ることができる、非常に良いお酒でございます。2000円未満でこの味ってもう奇跡的ですなぁ。




この瓶で見るまで「粕歩合」という数値を知りませんでした。100kgの白米で仕込んで25kgの酒粕が残れば粕歩合25%ということ。大吟醸だと50%から60%くらいになるらしい。31%というのがどの程度なのかわかりませんけど、これからは気にして見ることにしようかなと。

ちなみにアテは、同時に購入した磯自慢の酒粕で作ったわさび漬け。わさびのピリリを楽しんだ後、ねっとりと酒粕を楽しむことができて二度美味しい。
しまったなぁ、練り物も静岡産にすればよかった。




磯自慢 本醸造 しぼりたて生貯蔵酒 24BY
磯自慢酒造株式会社
精米歩合 山田錦/アキヒカリ 65%
酸度 1.25
日本酒度 +4から+5

焼津市 仲野酒店さんで購入

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