2013年1月19日土曜日

花泉 純米 無濾過生原酒 上げ桶直詰め 24BY

初めての花泉。凱陣とか旭若松とか秋鹿とか言ってたら、お店の人に勧めてもらいました。

花泉ってロ万の蔵元さんなんですね。知りませんでした。っていうか、ロ万も知ってるだけで飲んだことありませんけど。


開けると、お米の香りがフレッシュに立ち昇る。微発泡感が香りをより押し出してくれる。強いと感じるタイプの香りじゃないけどしっかりと匂い立つ、らしい。奥さん曰く。やっぱ鼻が本調子じゃないなぁ。そこまで香らなかったのは鼻のせいだろうなぁ。

口当たりは非常に濃い。凱陣に通じるこくうまフレッシュ。あと、口の中での弾けかたは久礼の生原酒を思い出したり。旨味と爽やかさのバランスが濃い方で良いですなぁ。

喉を通ったあともピリリとする後味がじわっと残る。生原酒の楽しみ。このタイプの濃い味は、フレッシュ感を演出する微発泡な感じや高めのアルコール度数による引き締めがよく似合いますねぇ。濃すぎ旨すぎで重くなってしまうのを引き締めてくれています。

コクがあるわりに甘みは少ない。このバランスが凱陣に近いのかな。

コク味をじっくり味わうと、ごくほんのりと昆布のようなうまみ。

実は一口目に、あぁこれってなんだっけって記憶を辿りたくなる味を感じたんだけど、辿りつけず。なんだろうなぁ、記憶にある感じの味わいだったんだけど。で、辿るためにじみじみ味わってたら上述の昆布系の旨味にたどり着いたんだけど、ちょっとしっくり来てないなぁ。いや、昆布系というのが間違ってるとは思わないんだけど、なんだろう、表現が貧困なんだから、せめて情報量を増やしたいんだけどなぁ。くやしい。
(´・ω・`)ショボーン


温度が上がるにつれて次第に酸が出てくる。ちょっと独特の酸。後味を切る酸味じゃなくて、舌の上で味の膨らみにあるというか。正直、奥さんに酸が出てきたねって言われるまで、そう思わなかったですけどね。

金陵のモツと合わせる。八角の香りと合わせても負けない。繊細な八角の、というか味の輪郭が浮きあがる。香りは交じり合って立ち上り、味わいは脂とか雑味を洗い流して綺麗なお肉にって感じでしょうか。

平目の昆布締めと合わせる。酒の旨味が強すぎる。平目も十分旨味が乗ってるんだけどなぁ。図らずも同じ系統の旨みだから味を消しちゃうなのかなぁ。悪くないけどもったいない。

温度が上がってきても味の変化が大きくない。落ち着いたりはしてもダレないというのが正しい感想かな。
このタイプの味は、完成度が低いと甘みが湧いたり重くなったりとだれ気味だと思うけど、これはそんなことない。若干の米の苦味が後味に乗り、つまりは飲み終えた後のコク味がちょっと強くなる程度。


モツとの相性がとてもよかった。肉と合うということですよねー。っていうか馬肉ですよねー。福島ですもんねー。会津ですもんねー。

馬肉といえば、福島は赤身、熊本はサシって聞いたけど、そういう住み分けなんでしょうか。確かに福島で食べた馬刺しは赤身だったなぁ。美味しかったなぁ、食べたいなぁ。



二日目。味の強さがちょっと落ち着く。マイルドになる。
かなり濃いのに二日続けて飲んでも飽きない。最近は、こういう旨口は一合飲めばお腹いっぱいになってたんだけどなぁ。花泉はちょっと例外みたいです。

うまいなぁ。三日目に残せず完飲。






花泉 純米 無濾過生原酒 上げ桶直詰め 24BY
花泉酒造合名会社
精米歩合 65%

横浜君嶋屋さんで購入。

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