2013年1月17日木曜日

相模灘 特別純米 美山錦 無濾過生原酒 槽場詰め 24BY

新たなスタート、24BY。華やぐ生原酒。微発泡感が残る新鮮さ。シュワッと。

杜氏が弟さんに変わられての一本。先日の特別純米との比較が楽しみです。


まずは香り。樽香のような、そしてちょっとミルキーな香りがふわっと。だめだ、まだ鼻が本調子じゃないからイマイチ細かいところがわからない。まぁいつもがわかってるかというと話は別ですが。

口に含むとジューシー。普段の相模灘より華やか、生原酒の旨味。
お米のコクが強いというより、果物を食べた時のフレッシュな旨味と酸味といった感じ。
でも、透明感がある綺麗さとかフレッシュさというより、無濾過の分だけ霞がかかった印象。ミルキーな香りの元はここなのかな。

温度が上がるに連れて後味に苦味を帯びた別の旨みが出てくる。別のっていうか米味ですけど。苦味というと印象が悪いですが、どちらかというと舌の奥にざらつくような感じ。微発泡感のせいもあるんだと思いますけど。そのせいで、のどごしの感じが変わってくる。実際にざらつくわけじゃないのに面白いですねぇ。


タコと合わせる。胡椒で食べる鹿島タコを流す。胡椒の辛味を舌に残して、タコの旨みと酒の旨みが混じって濃い液体が落ちていく。あとはピリリとする胡椒の香り。

しめサバと合わせる。一晩寝かせのしめ鯖。脂が心地よく流されて、微発泡の刺激が舌をリフレッシュ。

ちなみにですね、わざわざもう一つのブログで書くほどの話でもないのですが、でもまぁ書かないのはもったいないなぁって思ったのはですね、今回のしめ鯖、めちゃくちゃ美味しかったんですよ。これまで幾度となく作って来ましたが、今回は傑作。ホント傑作。塩味、酸味、生々しさ、どれをとっても完璧。どうですかこのテカリ。ちょっと自慢したくなったのです。

最近、ちょっと作り方を変えたんですよね。以前は酢で締める際にキッチンペーパーにくるんでジップロックで漬けてたんですよ。これを、ちょっとバットで漬けたあと、早々に取り出して軽く酢を切り、でもまだ酢が染みたキッチンペーパーごとラップでぐるぐる。この状態で寝かすと、酢の入り方がきつくならないですよね。生々しさが残ると言いますか。しっかりお酢の味を入れつつも生々しさを残す、最近会得した技です。



あぁ、閑話休題。

平目、二日目の熟成。コクが出てきた魚に負けない旨み。喧嘩するわけじゃない。

タコと鯖は醤油で食べてなかったんだけど、いずれも軽く醤油をつけた時のほうが相性がいい。
醤油と日本酒が合うのは当たり前だけど、相模灘は特に相性が良いかもしれない。一癖、醤油の香りが立った後のほうが、それを流したあとのコメの旨みが強く感じられる。
これって相模灘特有なのか他でもそうなのか。でも最近のんだ伯楽星の時は気付かなかったけどなぁ。

ちょっと残しておいた23BYと飲み比べる。おんなじ。生酒の分だけ、しぼりたての分だけ華やぎや旨味に差はあるものの、味の芯はぶれてない、変わってない。クオリティ高いなぁ。



二日目、味が乗ったとも言えるし、ちょっとアルコールがたったとも。そのせいか、味の強いものとはちょっと喧嘩する。

金陵のモツと合わせある。上述のとおり、ちょっと仲が悪い。

平目の昆布締めと合わせる。圧倒的にこっちのほうがある。旨味はあれど基本淡白な味の平目、これに別の旨味を乗せていくといいますか。
素材元々の滋味を引き出したり、ちょっと色をつけたり、そんなかんじの合わせ方があうんですねぇ。



三日目、アルコール感が落ち着く。旨味の米の香りだけが残った感じ。
察するに、デキャンタしたりエアレーションしたりすると開けたてでも落ち着くのかもしれませんねぇ。





相模灘 特別純米 美山錦 無濾過生原酒 槽場詰め 24BY
久保田酒造株式会社
精米歩合 美山錦 55%
酸度 1.7
日本酒度 +3

取手市 中村酒店さんで購入。

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