昨年に続いて今年も飲むことが出来ました。霙もよう。
去年は開けた瞬間に吹き出して、とてももったいないことをしました。今年はよーく冷蔵庫で冷やして、大人しく開栓。
と思ったら、王冠の上に被せられる金属のを取った瞬間にポンっと吹き飛ぶ王冠。幸いお酒が吹き出す前に注いだのでこぼすことはなく。えぇ、開栓注意ってこんだけ書いてありますから。
ともあれ、飲む。
慌てて注いだ部分は上澄みの薄濁。
発泡してるおかげでとても良く香る。吟醸香よりも甘いお米の香りが強い。
口に含むと濃厚な甘味と旨味、米香る。でも発泡してるからかなり爽やかさっぱり。発泡感が強いと、どうしても炭酸の味もしちゃうんだけど、まぁそれ自体は悪いわけじゃないんですけど、秋鹿は酒自体の味が濃いからそれすらも感じなくなる。
しかしまぁ綺麗なのに濃厚。新酒の秋鹿だと寝かせてないからちょっとコクが物足りないって感じるんだけど、薄濁の秋鹿はその部分をオリが補うことで、味の系統は違うけど満足度は同じくらい高くなるなぁ。ましてや爽やか発泡だし。
ゆっくり注いだ濁り。
濁りが多い分だけ濃厚になり、綺麗さはちょっと影を潜める。まぁワイルドになったってことで。米味がぶんぶん口の中で暴れて楽しい。
牛肉のステーキと合わせる。
濃厚な秋鹿は、肉、それも出来るだけ濃厚な味と合わせたくなるんですけど、霙もようは発泡濁り。どんなもんかなと思いつつ、激レアの牛肉と合わせる。
余談ですが、刺しが一杯の脂じゃなくて肉々しい肉が食べたいとき、我が家はちょっと足を伸ばして水海道のブラジルスーパーに行きます。オージービーフが激安でガッツリ塊を好きな大きさで買えるんで。
和牛だと、どうしても刺しが多すぎてちょっと重たいんですよね。それよりも赤身なお肉のほうが肉味を楽しめる気がしますし、マリネして焼いたりソースを弄んだりと料理の幅が広がって楽しい。まぁ大体は奥さんがやってくれるんですけどね。あ、今日の肉は僕が焼きましたよ。
閑話休題。
血が滴り、肉の繊維を噛み切って食べる、そんな味と秋鹿はよく合う。濃い獣の味を秋鹿が溶かして、更にオリが包み込んで一体化する。熟成した艶やかな秋鹿の合い方とはまたちょっと違うんだけど、やっぱり肉には安心の銘柄でございますなぁ。
ちなみに鹿島灘の春しらすとも合わせたんだけど、合う合わないってことよりも秋鹿が強すぎてしらすの香りが消し飛んでしまう。合うんですけどね、ちょっともったいなくなっちゃう。
…
発泡感がなくなってもいいという覚悟で7日目。
またそれでもボフって感じはありつつ。
発泡感が落ち着いて濃厚さが表に出てくる。吟醸香も濃厚に出てくる。舌の上でつやっと香って、溶けて粉のように消えるおりが主張して美味い。
鯖の南蛮漬けと合わせる。濃厚さが増したせいもあり、やっぱりちょっとお酒が強すぎる。
不思議なことに、魚系のものと合わせると秋鹿の旨味が消えて米の味が強くなる。だからなんか勿体無いなぁってなるから、やっぱり肉系と合わせておけってことですかね。
秋鹿 純米吟醸 にごり生原酒 霙もよう 24BY
秋鹿酒造有限会社
精米歩合 山田錦 60%
日本酒度 +1
酸度 2.7
アミノ酸度 1.5
横浜君嶋屋さんで購入。
0 件のコメント:
コメントを投稿