2013年4月7日日曜日

秋鹿 純米 槽搾直汲 24BY

初めての秋鹿の新酒。


冷蔵庫から出しての冷や冷やで開栓。よーく冷えてるのにポフッてなる微発泡ぶり。生生しいですなぁ。

香りはほぼない。温度が低いこともあるけど、秋鹿って毎度鼻からの香りは強くない。新酒でもその傾向は変わらないんですね。まぁこれは純米だからってのもあるんでしょうけど。

口に含んだ瞬間、微発泡のシュワシュワが舌を刺激する。
後味はスッキリ感があるのだけど、味自体の余韻は割りと長い。シュワシュワ感が一番の余韻だけれども。

力強い酸味が旨味を後押しするけど、それでもまだ熟成されてないから濃くてもさっぱり感が強い。旨味よりも酸味が先に立つ。

温度が上がってきたら、酸味が落ち着いてきた。でもやっぱり旨味の伸びが記憶の秋鹿ほどはない。なるほど、あれは熟成の素晴らしさなのかと再認識するですよ。


湯どうふ。
ほっこりするけど秋鹿にはちと物足りない。

しめ鯖。
今回はしめ鯖の出来がいけてないってのもあるけど、酸味が喧嘩をして合わない。

炙りしめ鯖にする。
脂が立つとちょっとは合うようになるけど、本質的に魚の香りとはあまり合わない気がする。まぁ肉と合うって思い込みも強いんでしょうけどね。


豚肉とアスパラの炒めもの。
うーん、味付けが甘辛のせいか、今度は甘みが邪魔をする。もっと肉々しいやつと勝負しないとだめかなぁ。



二日目、栓を抜くとまだボシュっとガスの音。
でも口に含むとアタックが優しい。ずいぶん刺激が減って旨味の膨らみを感じやすくなってる。良い感じに変化した。


秋鹿は相変わらず美味しいんだけど、新酒で飲むとちょっとバランスが悪く感じる。正しくは勿体無く感じるのかな、やっぱり熟成させて旨味を引き出したほうが真価を問えるなぁと。
だって、今飲んでても、これが熟成して旨味がもう少し立つようになったらどんだけ美味いんやろって片鱗が、まったく隠れもせずあるわけやし。

でも反面、妙なさっぱり感がある秋鹿というのも、確かにこの時期だけのお楽しみでもあります。秋鹿好きはBYの始まりにこういうのを飲んでおくと、後々が楽しくなりますなぁ。

しかし速醸酛でもこの調子ということは、生酛山廃は推して知るべしという感じです。





秋鹿 純米 槽搾直汲 24BY
秋鹿酒造有限会社

精米歩合 山田錦 75%
酸度 2.8
アミノ酸度 1.6
日本酒度 +6

大洗町 酒舗おそのえさんで購入

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