年一回のお楽しみ、黄色い椿が今年もやって来ました。
安納芋に黄麹と、普段の八千代伝とはちょっと違った趣です。
まずはストレートで。
濃厚で強い甘みの香り。香りの濃厚さに比せず味の切れは非常にスマート。
丸い甘みの中に、昆布系の旨味。舌の上で転がすと、この丸みが溶けていって中からコクが出てくる感じ。甘みの割に余韻は短め。でもアタックの芳醇さがあるから物足りなくはない。
ロック。
甘みが消えてダイレクトにコクが出てくる。旨味が剥き出しで、ちょっと頼りなくなる。ストレートで飲んだ時の、旨みを包む甘み、これ重要でございます。
水割り。
ロックの感想から、やる前から奥さんには止められる。予想どおりもったいなかった。ロックを更に薄めた感じ。
これだけ旨味のタイプが海藻系だと、お湯割りはあまり期待できないんだけどどうなんだろうか。
…
5:5でお湯割り。
普段の芋とはまた違った甘みが香り立つ。醤油とか味噌とか言いたい発酵臭も、ほんのり。
口に含むとやはり安納芋らしい溶ける甘さが。それとともに、冷たい時はもっと主張した昆布味が補足する感じで少しある。
海藻系はお湯割りすると匂い立ってダメかなーと思ってたけど、意外やこれが一番味がまとまって非常に美味い。あぁ美味い。
冷めてくると昆布感が強くなる。熱めの方が好みだなー。でもまとまり感は残ってるから、お湯が繋ぐ不思議な感覚。
更に冷えると、苦味が湧く。冷え切らないうちがいいなー。難しい酒だなぁ。自分には、蔵元の狙いがまだちょっと理解しきれてないんだろう。私的上級者向けのお酒と認定でございます。
ということで、ひとまずはストレートかお湯割り、ちょっと熱めでもいいのかもでした。
八千代伝 黄色い椿 2013年
八千代伝酒造株式会社 猿ヶ城渓谷蒸留所
安納芋/黄麹
25度
つくば市 スドウ酒店さんで購入。
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