2013年夏酒第4弾は、久しぶりの来福です。
来福は蔵にもおじゃましたことがある愛するお酒。でもこのところ自分の好みが変わってきたせいで、ちょっと甘みを気にしてしまうからなかなか買わない日々。
そんな来福の夏酒。もう数年前、まだラベルがピンクだった見た目の夏らしさが皆無の頃、激ウマの年がありまして。そして翌年、嬉々として飲んだらあれーなんだスカスカやなーってなっちゃって、以降夏酒は買わないままでございました。夏のスッキリはどうにも諸刃ですねぇといった趣でして。
とまぁなんだかディスってばかりの始まりですが、それはともかく今年は久しぶりに購入です。友人が陋屋に来てくれて、その時中村酒店さんで試飲させてもらった中で一番のお気に入り。それなら今年はいっとくかと。
しっかり氷水に突っ込んでた冷え冷えで開栓。
癖のないキレイな甘みがフワッと立ち上ります。
口に含むとふんわりと甘みが広がり、でもツルッと喉に落ちていく。旨み甘みがちゃんとあるのに、それがしつこく残らない、そんなさっぱり感が奥ゆかしい夏酒の主張でございます。
なんでしょう、丸いんですよね、口当たりが。冷えてることもあって舌触りは艷やかなんですけど、舌に当たらない、喉に引っかからない丸み。敢えて口悪く言えば、面白みが少ない、味わいのポイントが少ないって感じでもありますが、この素直さは食中につるつると飲める良酒でございます。
そう、素直な美味しいお酒という感じ。来福さんは、花酵母のお酒も多いから香りがしっかりで、また茨城の土地柄旨みはきちんとあるという印象。でもこの夏酒はそういう主張がちょっと控えめ。控えめだからこそ、単純に美味しさが主張になるというスマートさですなぁと。
渡船のリッチな味わいをしつこくさせない、とても美味しい一本でした。
渡船といえば茨城は石岡の府中誉さん。愛する太平海の蔵元ですが、こちらの名代でもあるのが渡船という米の名前を冠した銘柄。復活から立ちあげられたお米ですからきっと専売なんでしょうか。
なので来福さんは県産の渡船ではなくて、兵庫県産の渡船なんですねー。
来福 純米吟醸 夏の酒 24BY
来福酒造株式会社
精米歩合 渡船 55%
酸度 1.2
日本酒度 +3
取手市 中村酒店さんで購入。
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