蔵にお邪魔したときにちょうど詰めてたのがなかむら。外では何度も飲んだことあるのですが、なぜかこれまで瓶で買えなかったんですよね。タイミングを逃してまして。
でも今回はなんせ蔵で見てきてますから、家に戻り次第速攻で購入です。きっとこのボトルは蔵で見たボトルの一本に違いないと思いたい、ちょっと浮かれ気味な三十路です。
ストレート。
ストレートならではの刺激はあるものの、それ以上に感じるのは芋と米が一体となった甘い旨み。舌の上で転がすと、空気をまとって木のような芳ばしい香りも。飲んだ後も余韻が長く、ついまた手が伸びる。旨み、香りともに十分だから、どう飲んでも美味しいそう、どれがよさそうって決め切れない。
5:5でお湯割り。
芳ばしさが花開く。刺激がなくホロホロとした甘味と旨味。後味に酸味のような仄かな香りも。
お湯を熱めにしてみる。
いいなー、更に芳ばしい。奥行きのある味。綺麗なまま鼻に抜ける香り。熱めの方が味の太さを感じられる。
水割り。五分五分で割ってみる。
美味い。美味いけど満開って感じじゃないな。まだちょっと固く、そして刺っぽく感じる。多分この飲み方より美味しい飲み方があるって思ってしまう。
冷たく飲むならロックかな。それともこの固さを解すくらい前割しておけばいいのかな?
ロック。
濃厚さが際立つ。氷がほんのり溶けたくらいだと、糸をひくようなねっとりとした芋の甘さを感じて、その後の刺激が甘みを香りに変えて鼻へと抜けさせる。
氷が溶け過ぎないくらいに飲み切らないともったいない。せっかくの味わいがみるみる散っていく。
いろいろ飲んでみて思ったのは、ストレートが一番美味いなと。お湯や水で割っても美味しいんだけど、割水せずにぎゅっと詰まった旨みを味わうのが一番味を楽しめる。口の中で変化するのも含めて、ちびちびじゅわっと飲むがよろしでした。
よく飲んでた玉露シリーズとの大きな違いは、ストレートで楽しむほうがわかりやすい芋の味でございました。
なかむら
有限会社中村酒造場
黄金千貫/ヒノヒカリ
25度
つくば市 スドウ酒店さんで購入。
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