2013年5月25日土曜日

大和桜 ヒカリ 2012年発売

美しい白衣を纏ったヒカリ。お米がコシヒカリとヒノヒカリ。なのでヒカリ。

開封するのがもったいない美しい佇まいなんですが、開けないと飲めない。そして開けたら楽しいのも知っている。





白衣を脱ぐと職人の前掛け。



この蔵元は結構寝かしてから出すから、これをBY表記するのがいいのか発売年で表記するのがいいのか悩んでしまいます。まぁ少なくとも年単位の寝かしをするのは伺いましたから、素直に発売を書くのがいいのかな。この瓶も買ったのは2013年ですけど多分2012年に発売で、仕込んだのはもっと前だろうし。

どっかに書いてないかなーって思って瓶を眺めてたらありましたよ、こんなトコロに。



さてと飲みます。


ストレート。
甘い。米由来の甘み。黒糖じゃないけどああいうちょっと独特の甘みがある。しっとりと濡れた感じ。吟醸香のような香りの甘みがあって、舌ではラムのよう。辛味は控えめ。お湯割りよりロックかな?

でもまぁお湯割り。またこれ優しいなぁ。甘味が控えめになり、スッキリする。なんかちょっともったいないかな。お湯じゃない、これ。ストレートで飲んだ時の印象は間違ってなかった。


ロック。
これでした。粕取り焼酎と、さすがに間違えはしないけと、その片鱗があるような甘味が映える。芋の甘さと二重の味わい。それがバラバラじゃなくて折り重なる味わい。
ほどほど氷が溶けたくらいが一番味わい深い。甘みとキレのバランスが素敵。あれか、前割で水割りを氷無しで飲むのが至高かも。

とりあえず水割り。
あぁ、こっちでしたか。香りも甘みもコクも無理なくそこにある。ロックで飲むのと同じ感想が全部優しい。軋まないと言いますか。前割を作っておこう。あー楽しみ。



前割して2日目。1日は常温でおいて、2日目に冷で飲むために冷蔵庫へ。
あれ?あれ?薄い。駄目だ、僕には5:5は薄かった。っていうか、前割って比率はどんなんがいいんやろか。とりあえず、6:4になるくらい足しておこう。

ちなみに前割しておく時間なんですが、以前聞いたときは前日に翌日飲む分をってことだったんですよね。でも、先日八千代伝酒造の健太郎さんから聞いたのは、3日目くらいまでは変わらないよと。1週間くらい寝かせると違いがよく出てくると。
なのでとりあえず今日は味見のつもりでした。いやー、味見しておいてよかった。

そういえばちょっと前に龍宮の蔵和水を飲んだ時、こういう蔵で割水したのって流行ってるのかどうなのかなって思ってたら、2年ちょっと前にこんなプレスが出てました。ほー、やっぱりそれなりの大きな流れだったんですね。今でも売ってるみたいですし。



一週間どころか10日経っての味見。僕じゃなくて奥さんが味見して、めっちゃ美味しくなってるってことなので一杯。

すごい。香り方がまず違う。ふわーと甘い香りを撒き散らす。こういう感じで香る焼酎は今までなかった。湧いて出るというか目に見えそうなくらい、香りの塊がグラスの上に漂う。

口に含むと甘みと香りがふわーとかおって、喉に落とすときにボフって香ってふっと消える。薄くなくて優しい。前割ってやっぱすげーなー。
刺激は全くなくてツルツル。芋由来の香りは喉を通過すると共に消えていくんだけど、結構長く続く余韻は米味。お米の粉々しい感じが喉の辺りをさまよってる。
うまいなー、ヒカリには前割が一番合ったなー。

うん、でもこれってこのお酒に前割という手法が合致したのか、それとも前割はどんな焼酎もこうやってすごくしてくれるのか、「前割の威力」と「銘柄との相性」の違いが謎として残る。特に前割で10日って自分でやったの初めてですし。まぁいろいろ試していこう。

ともあれ、大和桜のヒカリは前割がとても美味しいということです。
今度はもう一回前割を仕込んで、燗を付けてみよっと。




大和桜 ヒカリ 2012年発売
大和桜酒造株式会社
25度

鹿児島市 山形屋 薩摩酒蔵さんで購入。

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