2013年5月31日金曜日

屋守 純米中取り 直汲み無調整生 24BY

2013年の夏酒第3弾は、屋守です。



本当はもう少し後にポストするつもりだったんですが、今日の午前に蔵元がテレビに出演されたので、せっかくなのでタイミング良く出してみます。
ちなみに出演されるのは知ってたんですが、完全に録画を忘れてました。どんな内容だったんだろう。



屋守の夏酒は初めてです。去年はちょうど中村酒店さんが取り扱いを始めた時期で、まだ夏酒はなかったんですね。

背景をこういう色で写真を撮ると、美しさも何もあったもんじゃありませんが、夏酒の定番、涼やかなブルーボトルです。

ちなみに夏酒の瓶は、ブルーボトルか透明が多くて、次に緑、最後に茶色って印象があります。統計を取った訳じゃないですから、ブルーボトルや透明の印象が強いからそう思ってるだけなんでしょうけど。
特に根拠のない私見ですが、このブルーボトルって結構ラベルとの相性があるなーとか思ってます。屋守、瓶とラベルが同系色で似合ってないなぁとかw


それはともかく開栓です。冷蔵庫から出しての冷や冷やです。

開栓時にはかなりジュワジュワとしたガスが。そして屋守らしい、甘目の濃い香りがよく香ります。
口に含むとじゅわっとした微発泡感と共に、それとは別のピリピリとした刺激も。
味自体は、あぁ屋守ですねって感じの濃厚な甘みを湛えた旨口。普段と味は変えてないけど、刺激で夏を演出という感じでしょうかね。


奥さんがお店で試飲させてもらったんですよね。その結果、かなりしっかり冷やしたほうが旨いんじゃなかろうかという感想だったんですが、確かにその通り。
温度が上がってくると、ざらつくような舌触りに感じて、そして苦味というにはそこまでじゃないけど、なんだか混沌とした雰囲気になる。
奥から湧くのは結構古いタイプの日本酒の味。お米の味というよりも、粕取り焼酎を思い出す風情でちょっと苦手。

試飲の時より味が濃いとのことで、ちょっと色々と強いなぁという感想。なるほど。試飲で飲ませてもらったお酒は昨晩開栓なので、翌日を飲んだわけです。
もしかすると明日になると落ち着くかな?ということで、翌日を楽しみにしてみます。



3日目、あれ、美味しくない…かも…?
屋守は結構早飲みの酒かなーとはおりがらみの時に思ってたけど、こんなに我が家とは相性が合わないのか…

もう7,8年前のことですが、初めて屋守を飲んだ時、東京の地酒でこんな美味いのがあるんだとビックリしたのを覚えています。その時はお店で一杯って飲み方だったからここまで腰を据えてというわけじゃないんですけど、それでも夫婦揃って気に入ったんだけどなぁ。



6日目。
それでもどうにかならんかと、もう一度飲む。あれ?やっぱり美味しい?
でも濃いなー、濃すぎて夏感はないし、ちょっと温度が上がるとダレそうな気配が匂い立つなぁ。

そういえば、好みがかなり合う酒友達曰く、屋守はロックが美味いって言ってたので試してみる。
日本酒ロックはそんなにしょっちゅうやるわけじゃないけど、なるほど、こういうタイプならむしろ積極的に試してみるがよいですな、ロック。

いやー、うまいなー。濃すぎるって感じがなくなってしっとり穏やか。まぁ当たり前ですが。
エステル香がじわっと香り、日本酒の、特に吟醸の大事な部分を抽出したかのような味わい。

いやー、この飲み方でしたかー。甘めのお酒が好きな人には勿論そのままが美味しいんでしょうけど、甘さが気になったらロックを試すというよい教材ですな。

そういえばこれを書いてて思い出しましたが、我が家は買わなかった屋守の荒責も、ロックがいいよって酒屋さんで聞いたなぁと。



12日目。
刺激がなくなって落ち着いたけど、ストレートで飲むにはこのお酒のいいところも薄くなった感じ。

ということで再びのロック。ほどほど氷が溶け出したら桃の香り。よいですなー。


焼肉と合わせる。こういう濃い味に対しては、甘みも含めて非常に相性が良いですな。血も滴る牛肉なんかを流すにはとても力強い甘み。



なんだか全然褒めてないような書きっぷりになってしまったんですけど、本質的には美味しいお酒だと思うんですよ。でも我が家は粕取り焼酎の香りにぴくって反応しちゃったから、甘さと相まって厳しいなぁってなってたわけなんです。

でも、適した飲み方を探るとやっぱり美味しく頂けるあたり、日本酒は奥が深いなぁと思う次第でございます。






屋守 純米中取り 直汲み無調整生 24BY
豊島屋酒造株式会社
精米歩合 八反錦 50/55%
酸度 1.1
日本酒度 -1.0


取手市 中村酒店さんで購入。

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