2013年5月5日日曜日

ココ・ファーム・ワイナリーを訪ねて、2013新緑

栃木県は足利市にある、ココ・ファーム・ワイナリーさんに行って来ました。
以前行ったのは何年前だろ、二回目の訪問です。

前回訪れた時は収穫祭も過ぎた晩秋、畑を見るにはちょっと残念なシーズンでした。
いい季節に再訪したいなーって思ってたんですが、なかなか遠くて機会に恵まれず…

でもですね、ゴールデンウィークはヴィンヤード・ウィークが開催されてます。天気もいいしと出かけてみました。まぁ着いたころには小雨に降られたんですけどね。雨(男|女)万歳。どっちのせいだろう。

ちょうど蔵見学の時間には雨も上がり、専門家の案内のもとたっぷりワイン造りを学んできました。


青々としたぶどう畑。



といっても、葡萄の木はまだこれから葉を茂らせる。ようやく新芽が出て、葉が出始めて、そして葡萄の実の元ができはじめた頃。



葡萄の木って、皮を剥がすんですね。知りませんでした。他にも、年中作業があるんだとか。そう聞くと、手間がかかって大変みたいな感想がまず浮かぶんですけど、このぶどう畑はココ・ファーム・ワイナリーである前にこころみ学園のためでもあるんですよね。だから学園の人々にとって年中作業があるのはむしろ大事なことなんだそうです。


こころみ学園とぶどう畑の開墾については、種々の書物に詳しいですし、興味を持たれたのなら是非訪問することをおすすめします。




これは以前行ってた葡萄の木の仕立て方。
今はより作業がしやすいやり方を採用して、全面的に変更されたんだとか。

作業のしやすさは、ココ・ファーム・ワイナリーでは特に重要なんですね。
日々の管理を手伝うこころみ学園の皆さんも、開墾から55年。平均年齢も高くなってきました。僕らを案内してくれた方は、最古参の方だけどまだまだ足腰はお元気でしたが、なかなか急斜面で高い位置の作業が難しくなった方もいらっしゃるそうです。そのため、斜面じゃない畑を作ったり、仕立て方を変えることで負担を減らすなどの工夫をされています。

ちなみに古いやり方の木が残してあるのは、資料的な側面もありつつ、学園の皆さんのおやつ目的でもあるとか。



醸造のタンク。
普段は日本酒や焼酎のお世話になることが多いので、ワインのことはあんまり知りません。が、お酒造りに共通するのは自然を相手にする難しい作業であることには代わりありません。これからも美味しく頂きますですよ。



山を繰り抜いて作った貯蔵庫。この季節だとひんやりした感じですが、18度くらいに保たれてるから冬に入ると暖かいんですね。湿度も山からの水で賄う自然の貯蔵庫です。



酒好きはわけもなく憧れる樽。



こっちは別の貯蔵庫。いろいろと手当ができる設備があったり、大きい樽があったり。
樽の上に付いてるのはなんだろうと思ったら、樽一杯にワインが入ってて、更に上の部分まで詰まってるんですね。目視で量などが確認できるため。



他にもシャンパンの作り方とかも教えてもらいました。知らんかった、あんなに手間が掛かるとは。そりゃ値段に反映されるわけですね。


見学の後は当然試飲。



といっても僕は運転手なのでノンアルコール。ぶどうジュースとスパークリングジュース。真ん中のはサービスで頂いた地物のトマトジュース。

特にスパークリングジュースは、姪っ子や甥っ子の誕生日に用意したいなぁ。



チーズの盛り合わせも必要です。ワインですから。

ちなみに畑のもう少し下のほうに、チーズ工房らしき建物があるんですけど、あそこは今造ってるんだろうか…



テイスティングのセットは5種類。これは蔵出しのセット。他に赤白それぞれのセットも。


酒蔵見学とか酒屋さんで試飲が出来ても、運転手の僕はまず飲めないんですよね。なので試飲は奥さんに任せてるんですけど、この時だけはいつもすごく申し訳ないって風情なんです。
いいんですよ、買うお酒の選択を任されてるわけですから、むしろ責任重大なんですよ。




二ヶ月もすると、畑には葡萄の蔓が垂れ下がり、壮観な風景となるそうです。是非またその頃に行きたいなぁと。


ココ・ファーム・ワイナリー
栃木県足利市田島町611
0284-42-1194

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