2013年5月29日水曜日

澤の花 純米吟醸 夕涼み 24BY

2013年の夏酒第2弾は、澤の花です。

最近、あまり得意じゃないと連呼してる長野酒。この澤の花も、普段の味は私的には典型的な長野酒のスタイル。美味しいの認めるんですけど、積極的には買わない、そんな銘柄の一つです。

でも夏酒は毎年楽しみにしています。いつもの感じとはちょっと違ったスッキリさが、苦手意識を払拭してくれます。嗜好品なんだから、そんなに苦手なら飲まなきゃいいのにって自分でも思うんですけど、この美味しさがわからないままでいるのも悔しいんですよね。いいんです、嗜好品ですから理由は人それぞれ。


購入後ちょっとの冷蔵庫、なのでキンキンに冷えてはない、花冷え弱って程度で開栓。

程よく酸味を含んだ香り。強い香りではないけど、スキっと、一直線に立ち上る感じの硬質な印象。

口に含むと、棘のないきれいなアタック。舌の上でじゅわっと酸が湧いて、旨みを適度に引き締める。この酸の雰囲気は長野酒の特徴の一つだと思うんですけど、夏酒はそこが強く主張しないというか軽快な印象。
喉に落としても、普段の苦味のような引っ掛かりは極々わずか。まぁ冷えてるってこともありますが。
余韻は短く、爽やかに飲み切る、スマートな一本です。

やっぱり夏酒は軽快でよろしいですなぁ。

お米は長野酒の定番、ひとごこち。輪郭がボヤけないクリアな印象は、夏酒にピッタリでございます。でもひとごこちが故の酸味が苦手要素を生むんだけどなぁ。なんで夏酒だといい方向に解釈出来るんでしょうかね。えぇ、人の、というか僕の舌なんて適当なもんです。

そして昨年より精米歩合が5%上がって50%まで削るようになったとか。そのおかげなんでしょうか、アタックの酸味の主張が減って、非常に綺麗な入り方になってます。

温度が少し上がってきても、この雰囲気は崩れないまま。若干酸味が強くなりはしますけど、軽快さは保たれます。

50%の純米吟醸、普段なら食中酒にするには主張が強くなりそうなスペックですけど、夏酒はクイクイいけるから素敵でございます。



半分残して翌日に。
少し酸が強くなったかな?って程度の変化。
さっぱり美味しいまま、食中酒としてかなり好印象で頂けました。
2日で無くなるんだから、そりゃ美味しい証拠でございます。





澤の花 純米吟醸 夕涼み 24BY
伴野酒造株式会社
精米歩合 ひとごこち 50%


取手市 中村酒店さんで購入。

0 件のコメント:

コメントを投稿